インターネットFAXとFAX機の違いから見えてくるFAXの将来性

インターネットFAXと従来のFAX機の違いとは

インターネットFAXとFAX機の違い

インターネットが本格的に利用されるようになって、はや20年近くが経とうとしていますが、インターネット時代には早々に姿を消すであろうと思われていたFAX機がいまだにオフィスの各所に鎮座ましているのが現実です。
インターネットFAXという便利なサービスがありながら、なぜビジネスの世界においてはFAX機を使い続けるのでしょうか。
この記事ではインターネットFAXと従来のFAX機違いを色々な観点から比較し、なぜFAX機が簡単に姿を消さないのか、その秘密に迫ります。

 

ハード面

ハード面における違いについて

まずハード面ですが、インターネットFAXとFAX機では必要となるハードが全く異なります。
インターネットFAXでは、インターネット上でFAXの送受信ができますので、FAX専用機は不要で、一般的なパソコンやスマホなど、eメールが使える環境があれば大抵は利用可能です。つまり現代的なオフィスや家庭環境と非常に相性がいいと言えます。

 

一方FAX機では、当然の事ながら据置型のFAX専用機が1台必要となります。もちろん、FAXは電話回線を使って通信するため、家庭用では電話とFAXの兼用機種として売られていますし、オフィス用途ではコピーとFAXの兼用機種が一般的です。
実はFAX機においては、この兼用機として販売されているというのがミソで、家庭向けの固定電話やオフィスのコピー機など、生活やビジネスに必須の商品にオプションとして付加できるというところに、FAXが今も生き続けている理由がありそうです。
FAX機は「電話回線を使うもの」という点で電話機と共通点があり、また「文書を印字するもの」という点でコピー機と共通点があります。

 

ですから、電話機に簡易的なスキャナーと最低限の印字機能を持たせればFAX対応電話機ができたり、コピー機に電話回線の接続箇所とFAX通信に必要なプログラムを追加するだけでコピー・FAX兼用機に早変わりします。
兼用機種になると価格が異常に上がるのであれば、誰も手をだしませんが、技術の発達により、意外と安価にFAX対応電話機やコピー・FAX兼用機が実現できるようになったため、おまけとして採用する人が未だに多く存在するのです。
このあたりは、家庭用の電話機や、ビジネス用のコピー機を作っているメーカーの商売がうまいというのも大きな理由でしょう。

 

このように、インターネット全盛の現代において、家庭やオフィスに必須のPCやスマホで利用可能なインターネットFAXという便利なサービスがあるにも関わらず、従来のFAX機が根強く生き続ける理由は、家庭の固定電話やオフィスのコピー機という主力商品に寄生する形で延命を続けているからであり、メーカーの販売努力の賜物ともいえます。

 

通信インフラ面

通信回線における違いについて

通信経路で考えると、インターネットFAXはその名とおりインターネットがつながる環境さえあれば、自宅の光回線でも、外出先での4G回線でも利用可能です。一方で、従来のFAX機は電話回線を利用します。
これもまた、FAX機がなくなりそうでなくならない理由のひとつで、インターネット全盛期の今でも、固定電話というのはなかなかなくならないのです。

 

さすがに個人の家庭で一人暮らしなどの場合は、固定電話をいれずにスマホだけで生活している方も増えてきていますが、やはり結婚したり子供のいる家庭では固定電話を持っている人がまだまだ多いです。
ビジネスの現場も同様で、インターネットで仕事の大半は進められますが、そうは言っても電話でのやりとりというのは絶対に必要不可欠です。固定電話でなくても構いませんが、固定電話が全くないオフィスというのもまだ少数派ではないでしょうか。

 

このように従来のFAX機がなくならないもう一つの理由は、FAX機の生命線である電話回線が、インターネット全盛の今でも淘汰されることなく残り続けているという点が非常に大きいと言えます。

 

料金面

料金面での比較

利用料金で比較すると、まず、インターネットFAXは月額1,000円〜1,500円程度のものが多く、初期費用もほとんどかからず、非常にローコストで利用することができます。
もちろんインターネットFAXを利用する大前提として、PCやスマホといったデバイスが必要であり、インターネット回線が利用できることが必須条件ですが、これは現代であれば、ほとんどの人が既に持っているので新たな出費を必要としません。

 

一方でFAX機は導入時にファクシミリを購入する必要があります。家庭用であれば、FAX付電話機をまとまったお金を出して買わないといけないですし、企業であれば、月額数万円を出してリースを組むところもあります。
しかし、家庭であれば、固定電話を引くのであれば、電話機は必ず1台は買わなければいけないものですし、企業であれば、ある程度の規模の組織であれば、コピー機がなければ仕事になりません。

 

こうした、日常生活や企業活動に必須の商品に、おまけの機能としてFAX機能が提案されることが多いので、「多少高くても、どうせならFAX付きにしとこうか」とセット商品として購入する人も多いので、「FAX機のためだけにお金を出す」という意識が働きにくいのです。
また、通信料金も電話代については固定価格の契約も一般的になってきましたし、企業向けのコピー・FAX兼用機の場合はトナーや用紙代もかかりますが、それらがコピーとして使う上でどちらにせよ必要になるので、やはり「FAX機のためだけに経費が発生している」とは思われにくいのです。

 

ですから、実際には初期導入費用への上乗せ分や、ランニングコストの上乗せ分としてFAX機能の使用にともなう経費が発生しているはずなのですが、明確に「FAXのために今月はこれだけ経費を使った」と意識している人はほぼ皆無に近いのではないでしょうか。
このようにまるでコバンザメのように、電話機やコピー機の影に隠れて、存在を強く主張はしないまでも、なぜかとりあえず生き続けるという不思議な存在なのです。もちろん生き続けている以上、供給サイドの企業の意図が明確に働いているのは間違いありませんが。

 

ですから、インターネットFAXとFAX機を単純にコスト比較するのは簡単そうで案外難しい面があります。インターネットFAXはFAX機をより高度な形で利用できる、次世代向けのクラウドサービスという捉え方をした方が正しいのかもしれません。

 

まとめ

まとめ

このように、FAX機というのはインターネット全盛時代に早々に姿を消すのでは、と考えていた人々の予想を裏切り、意外にしぶとく生き続けている存在です。
そしてそのしぶとさの秘密は、生活やビジネスに必須のインフラである固定電話機やコピー機に巧みに歩み寄り、付加機能の一部として一体化することにありました。
また、企業文化として、CADを使う建築関連や不動産関連などをはじめ、いまでもビジネスに必須の機能としてFAXをよく使う業界が現実に存在することも非常に大きいでしょう。

 

インターネット全盛の時代に入り、eメールを使えば、遥かに高解像度でかつ高速に文書を送信できるにも関わらず、FAX機がいまだに生き続ける理由がかなり明確に見えてきました。
団塊世代は言わずもがなですが、団塊ジュニア世代でも紙に印字した書類が好きな人はまだまだ多いです。
電子文書が紙媒体を一掃するような時代が到来すれば、いよいよFAX機もご隠居となるのでしょうが、正直なところ、最低でもあと10年程度はガッツリ生き残りそうな気がします。

 

逆に言えば、情報伝達チャンネルとしてまだ一定の力を持つFAX伝達網をより効果的に使える訳ですから、インターネットFAXは営業ツールとしての付加価値を十分に有していると言えると思います。

 

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