eFaxは、日本のみならず世界中で広く利用されているインターネットFAXです。
インターネットFAXはFAX専用機がなくとも、PCやスマホがあればFAXの送受信が可能となるクラウドサービスです。
eFaxでは、送信時にPC等で作成されたデジタル文書データを、efaxの送信サーバ経由で直接相手のファクシミリに送信するため、とてもキレイな画質で送信できます。
とはいえ、FAX通信の規格自体が低解像度の仕様からほとんど進化していないため、フォントの選択を誤ると文字のかすれやつぶれが発生してしまいます。
こちらでは、eFaxを使ってFAX送信する際にもっとも読みやすい文書を作成するためのフォントの選び方やフォントサイズについて、実際の検証結果に基づき分かりやすく解説していきます。
FAX通信では一般に解像度がかなり低いため、送信文書に小さな文字や細い書体を使用すると文字がかすれたりつぶれたりして判読不能になることがあります。
インターネットFAXであるeFaxを利用した場合でも、eFaxサーバから相手のFAX専用機に送信する手順ではFAX通信の仕様に従いますので、いくらキレイなPDFファイルを送ったつもりでも、フォント選定を誤っては読めなくなる可能性があります。
では、eFaxから文書送信をする際にはどのようなフォントを使い、どのくらいの文字の大きさにすれば良いのか実際に検証していきます。
まずはWordを使って、8pt~28ptのMS明朝フォントを使った文書を、PCからeFax経由でファクシミリに送信した結果がこちらです。
↓↓↓
拡大画像はコチラ
見ていただくと、すぐに分かると思いますが、明朝系のフォントは文字の太さが一定ではないので、かすれやツブレが発生しやすいです。
送信結果側の11ptを見ていただくと、「評判」の「判」の字が一部消えかかっています。また「ゴシック」の「シ」の字も少し欠けています。
10pt以下になると、さらに視認性は悪化し、8ptまでいくとかすれたボールペンで書いたような文書になってしまいます。
このように、解像度の低いFAX通信に使用するフォントとしては、文字の太さが一定ではない明朝体のようなフォントは不向きであることが分かります。
どうしても明朝体を使用したいのであれば、MS明朝であれば最低でも12pt以上のフォントサイズを使うことをおすすめします。
次に、8pt~28ptのMSゴシックフォントを使った文書を、PCからeFax経由でファクシミリに送信した結果がこちらです。
↓↓↓
拡大画像はコチラ
先程のMS明朝と比較していただくとよく分かると思いますが、文字の太さが一定のゴシック体はFAX文書に非常に向いています。
MS明朝では11ptあたりから文字がかすれ初めて、8ptでは半分消しゴムで消したような読みにくい文字になっていましたが、MSゴシックでは8ptサイズでも十分認識できます。
このようにFAXで文書を送信する際には、文字の太さが一定のゴシック体のようなフォントが最適です。